もうすぐ春の季節です。屋久島の春は植物の新緑が、里地から徐々に高い山々まで広がっていきます。一年の内で最も植物の生きる力を感じる時で、輝いています。また、それを雨が演出します。屋久島では春の雨を「木の芽流し」と呼び、植物の発芽を促す恵みの雨になります。と、同時に大量の雨が注ぐ森では、動物達にとって厳しい環境になります。しかし、気温も上がり、大雨を肌で感じた時、一年の始まりを認識するのかも知れません。屋久島では厳しい環境ゆえに、森にほとばしる生命の輝きを目の当たりにします。 よく誤解されますが、ガイドは単なる道案内役ではありません。私たちスタッフは皆様に、「伝えたい森、伝えたい言葉があります」。ゆっくりと流れる屋久島時間、森の時間の中で、楽しく遊びながら発見や感動に出逢えるようお手伝いできたらと思います。/堀江