今年もお世話になった縄文杉ですが、年末になって登山者は20〜50人前後と昨年よりは少なく、展望デッキに50cm近くあった積雪も現在は一部で10cmほど残るぐらいになりました。29日昼前にはみぞれが降り、風も冷たく気温は0℃でした。/写真=29日・縄文杉展望デッキ、堀江
今回はPEAKS4号で縦走の撮影をした柏倉くんをご紹介します。海外での評価も高く、現在はボルネオ(リハビリ中のオラウータン)をフィールドに活躍しています。年末少しボケ気味になった時、彼の写真をみていると、気持ちが一新させられます。写真家柏倉陽介氏について 詳しくはこちら。
/田平
18日の夜、山では雨が雪に変わり、標高800mぐらいから車道にはうっすらと積雪を確認。ヤクスギランド線の県道は、町道荒川線との別れ(標高900m)から通行止めになりました。その別れから歩いてヤクスギランドまで行って撮影。ヤクスギランドの駐車場で1cmの積雪、気温は0℃。150分コースの蛇紋杉近辺では5cm、−1℃でした。里地では最高気温が6℃、小雨が降ったり止んだりの天気でした。/写真=19日ヤクスギランド、堀江
16日、最強の寒波が日本列島全体を覆い、屋久島でも最高気温は10℃前後とかなり寒い一日でした。山は雪景色を期待したのですが、雨模様。冷たい北西の風が吹きつける西部林道では、ヤク猿が体を寄せ合ってサル団子をつくり、寒さに耐えていました。/写真=16日、堀江
黒味岳の山頂ではブロッケン現象と朝日が素晴らしかったです。この現象は太陽の光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、人の影の周りに、虹と似た光の輪が現われる大気光学現象です。(写真上)霧の中の朝日は光が拡散され、太陽を一層大きく映し出しました。(写真中)光の輪に包まれる僕の奥さん。(写真下)シーズンオフになった屋久島の森は自然本来の静けさの中にあります。防寒着がしっかりしていれば、いまの季節もお勧めです。
/田平 撮影:アクアスタイル石原直樹さん
先日はじめてのダイビングへ案内してくれた石原夫妻と一緒に1泊2日黒味岳へ行ってきました。異業種間交流(旅樂は山専門、アクアスタイルは海専門です)を先月からはじめました。実際のフィールドへそれぞれ案内しあい、見識を深めあうことができます。写真は石原君が水中カメラで淀川を撮影しました。透きとおった屋久島の清流です。
/4日 田平 撮影:aquastyle石原直樹さん
先月の忙しい日々も一段落し、最近になって少しだけ仕事に余裕がでてきました宮西です。
先日、RESCUE 3 Japanという団体が主催するテクニカルロープレスキュー・テクニシャンコースという講座を受講してきました。このコースは峡谷や崖、ビルや鉄塔など、足場が不安定、かつ高低差がある場所で、ロープを使用した組織的レスキュー活動を行う際に必要となる知識や技術、安全確保などを3日間で学ぼうというものです。主に警察官、消防士、森林警備隊、山岳救助隊などがこのコースを受講し、現場での活動に活かしています。
具体的な3日間の受講内容は、初日は主に座学でレスキュー哲学、道具の構造と特性、ロープの結び方、支点の作成など、2日目は終日屋外で、アンカー(支点)作成の実地、高所からの降下と上昇、システムの切り替えなど、最終日はフレーム(三脚)を使用しての降下、上昇、ペーパーテストなどです。こうやって受講内容を文章で書くと何をやっているのかイメージしづらいですが、わかりやすく説明すると、要救助者(けが人)が足場の不安定な崖にいて、そこに救助チームが駆けつけ、支点となる木や岩を決め、そこにロープを結び、必要なら各種道具を取り付け、引き上げシステムを作成し、救助者がロープをつたって要救助者を助けに行くということを3日間みっちりとやりました。でも一見すると、ガイド業とロープレスキューは、あまり関係がないのでは?と思われる方もいるかもしれません。確かにこのコースの内容を実際にガイド業で、屋久島の山で活かせるかといえば、あまりその機会はないかもしれません。ガイドをする際に救助に必要な道具一式を毎回もって行くのは難しいですし、ガイド中のケガの多くは、膝の故障や捻挫、骨折なので要救助者をどこかから引き上げるというよりは、ケガ人を、狭く急な山道からどうやって登山口まで早く安全に運ぶかが問題となるのです。では、今回の受講内容が無駄なのかというと、そうではありません。屋久島は雨が多いので、登山道にかかる沢が増水して、行きは渡れても帰りは水かさが増し、渡れないということがあります。そのような場合に沢にロープを渡す際は、ロープの知識や縛り方、どの木や岩を支点にするかなどは現場で使えます。また、沢登りでは、今回のロープワークは活きてくるかもしれません。いずれにせよ、今回のテクニカルロープレスキューを受講できた事により、自分に何が足りないのか、今後どういったロープワークを習得しなければならないのかが確認できました。
最後に今回の受講風景です。
上段写真は木に支点を作成しているところ、下段写真は、フレームを使用して、奥の崖に要救助者を助けに行くところです。
先日はじめてダイビングを体験しました。案内してくれたのはアクア・スタイルの石原君。フィールドが違ってもガイドとして共通していることは、お客様に「安心感」を提供することです。海が少々苦手な僕が、全く怖がることなく遊ぶことができたのは彼の技術とコーディネート力によるところが大きかったです。そして海の中も素晴らしかったです。海の中にも森(珊瑚)があって、様々な生態系が紡がれている様子に感動しっぱなしでした。毎年シュノーケリングはしていたのですが、それとは全く別の体験でした。屋久島は山、川、里、そして海とオールラウンドで楽しめる島です。滞在中、水中の森を散策することをお勧めします。アクア・スタイルについて詳しくはこちら。
/田平 ガイド:石原直樹君 撮影:石原洋子さん
今年の春にポータルサイト製作の方が「実際に屋久島の旅を体感して内容のあるサイトを目指したい」と訪れました。4日ほどご案内して、その旅のポータルサイト「Travel.jp」の屋久島格安ツアー・旅行特集が更新されました。いろんな旅行代理店を紹介しているサイトなので屋久島へのアクセスとお宿選びに便利です。尚、旅樂の情報や堀江の写真が掲載されていますが、旅樂は旅行会社との提携は殆どありませんので、フリープランにてお申込下さい。詳しくはこちら。
以下「Travel.jp」より転載しました。
屋久島旅行・ツアー特集
息を呑むような屋久島の自然。世界遺産として有名な屋久島ですが、トラベル・ジェーピーでは屋久島の「世界遺産だけじゃない」魅力をご紹介。専門旅行会社の屋久島ツアー商品を厳選ピックアップしました。(・・中略・・)屋久島は初めての登山者がただコースを歩いているだけだと、いろんな発見を見過ごしてしまうことがあります。どれだけ寄り道できるかがエコツアーの面白味です。(・・中略・・)五感を使って自然を体感する感性と知性に働きかける旅がエコツアーです。(・・中略・・)安全管理とペース配分から疲れ方も全然違ってきますね。ガイドさんの役割は、旅の満足度を高めること以外にも危険の回避、自然環境への影響を軽減されるような誘導があります。
ツアーの選び方について
屋久島ツアーのほとんどは、往復交通機関と宿泊がセットになったフリープランです。アットホームな民宿に泊まる格安ツアーから豪華なホテルプランまで、専門旅行会社の屋久島ツアーをピックアップしました。現地で縄文杉などを訪れるなら、オプションで現地ガイドツアーに参加するとよいでしょう。屋久島の自然や歴史の解説だけでなく、山歩きのポイントも教えてもらえるので、楽しみがぐっと広がります。もちろんガイドツアーも含まれたパッケージツアーもあるので、ツアー選びの参考にして下さい。
/田平 写真:今年5月下旬撮影 取材中の「Travel.jp」製作スタッフと朝の永田いなか浜
11月に森の中からヘリコプターで吊り上げて、集積所へ運ばれた屋久杉の土埋木(のちの屋久杉工芸品)は、12月2日より集積所から荒川登山口まで連日トロッコによる搬出が始まっています。/写真=6日・小杉谷東屋前、堀江
屋久島の紅葉は里地まで進み、場所によってピークを過ぎ、車道には赤や黄色の落ち葉がめだつようになりました。/写真=3日・西部林道、堀江