天候不順で寒かった3月も終わり、晴天傾向の屋久島は春本番。里地では早々と「ノアザミ」が咲いています。その「ノアザミ」の花に「ジャコウアゲハ」がやって来ました。 普通アゲハチョウと言えば黄色と黒のマダラ模様が一般的かもしれませんが、日本におけるアゲハチョウ科は黒いタイプが多く、屋久島では「モンキアゲハ」「ナガサキアゲハ」「ミヤマカラスアゲハ」「クロアゲハ」「ジャコウアゲハ」が分布しています。ちなみに順番は河井が確認する個体数の多い順です。実際のところの個体数差は賛否両論ありそうですが…^^。さて「ジャコウアゲハ」について。幼虫時代の食草が毒草であるため天敵に嫌われます。体側に見える真紅の模様は警戒色でいかにも毒虫の色ですね。その毒虫「ジャコウアゲハ」そっくりに擬態する「アゲハモドキ」という「ガの一種」が存在するのは非常に興味深いところです。よく見ると「ジャコウアゲハ」の肢(あし)や体に白い粉がついてますが、「ノアザミ」の花粉です。アザミ類は昆虫の吸密で刺激されることによって花の奥からどんどん花粉を出します。これも興味深いところです^^。4月15日 小瀬田にて 河井