屋久島について

洋上アルプスと呼ばれる島

屋久島は、南九州の最南端(鹿児島大隈半島の佐多岬)から南南西に60kmに位置し、周囲130km(面積500km2)のほぼ円形の島です。島の9割が山岳で、九州最高峰の宮之浦岳(1936m)をはじめ1800mの山々が連なっています。

もし屋久島へ来たとき、天気がよければ、海から突然山が現れている「洋上アルプス」という名がぴったりな様相が見られるでしょう。

日本列島の縮図

山頂は亜寒帯の気候のため積雪もあり、でも同時期に海岸では亜熱帯の気候のためハイビスカスが咲いている南の島です。「日本の縮図」と言われる所以です。

雨によって育まれた深い森

雨が多い事で知られていますが、山間部で1万ミリ、里地では5000ミリ降ります。
黒潮の暖流が湿った空気を運び、屋久島の急峻な山にぶつかって急激に冷やされ、雨に変わるからです。
例えば東京の2~3倍の降水量で、簡単に言うと、里で2日に1回、山間部で3日に2回降っていると考えていいです。

屋久島の森はこの雨のおかげですべてが湿潤に包まれ、一面水の中といった苔むす森になり、屋久杉や照葉樹林、亜熱帯植物もまたそれに支えられて生きています。

古くから自然とともにある人々の暮らし

人口は約14000人、島の面積の1割程度の平地に24の集落が点在し、主な産業は農業、林業、水産業、観光業です。

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