極相が常緑樹となる屋久島では、緑、赤、黄色の紅葉になります。近年(40年前まで)の全面伐採の跡地は若い森で落葉樹が多く、山が赤黄色に染まります。それは太鼓岩から望むことができる景色です。奥岳は、当時(大正12年~昭和45年)人の手が入らなかった場所のため古い常緑樹が残る中、台風による倒木や寿命が尽きた樹々が倒れた後に生まれた若い落葉樹が点々とあり、緑の森にアクセントとして赤黄色緑と彩っています。南国の屋久島では日中温暖で、夜間とても冷え込む影響で赤くなりきれない葉っぱが多いのですが、とてもいろんな色があって美しいと思います。/田平