と言うのは簡単ですが、具体的にはまず植物採集を行わないで下さい。
そこにあるものは人が創れるものではなく、また落ち葉ひとつにしても、朽ちて腐葉土となり次の生命の苗床になるものでもあるからです。
苔を踏んだり、剥がしたり、木に上ることもしないで下さい。新しい芽吹きを邪魔していることになってしまいます。
動物に餌を与えることは、彼らの生きる力を奪うことに他なりません。餌を与えることは無責任な行動です。
屋久島の森はゴミが落ちていないことで有名です。登山客皆さんのモラル意識が高いからでしょうね。今後登山者がさらに増加してもそうあってほしいです。自ずとゴミを見つけたら拾ってください。
登山道から極力外れないようにしましょう。どうしても登山道が狭いため離合の際は仕方がないのですが、その時には苔を踏まないように気をつけてください。
トイレはできるだけ登山口、トロッコ道終点、各山小屋にあるものをご利用下さい。
どうしても我慢できない時は、必ず水場、川から離れたところでしましょう!大事な飲み水ですので。
大便は穴を掘って埋め、トイレットペーパーは持ち帰ってください。ですから前もって色付き(黒)のゴミ袋があるといいですね。
小便は苔にかけないように気をつけて、、、決して栄養になりません。
下記の各ルート上のトイレを確認しておいてください。
縄文杉ルート | 荒川登山口トイレ→大株歩道入口トイレ(3時間後)→高塚避難小屋トイレ(2時間後) |
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白谷雲水峡ルート | 白谷雲水峡入口トイレ→白谷山荘トイレ(楠川歩道周りで1.5時間後、原生林歩道周りで2.5時間後) |
宮之浦岳ルート (黒味岳ルート) |
淀川登山口トイレ→淀川避難小屋トイレ(50分後) |
[注意]
トイレの心配から水分補給を控えめにしていると、脱水症状、夏季には熱中症などにも発展します。足の攣りも水分、塩分、睡眠不足から来ることもありますので、こまめに少量ずつ水分補給をしてください。
[アドバイス]
お茶は利尿効果があり山中には適していません。塩分・ミネラル補給も同時にできるポカリスエットを薄めて飲みましょう!!
ツアーに参加されない一般の方々は必ず登山届を出しましょう。
遭難した場合、捜索がスムーズです。
登山届は荒川登山口、淀川登山口にありますが、その他の入手場所は下記にて入手提出を行ってください。
そして必ず、下山後は関係機関に下山の連絡を忘れずに行ってください。
屋久島警察署(安房) | 0997-46-2110 |
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屋久島町役場 | 宮之浦(0997-42-0100) 尾之間(0997-47-2111) 安房(0997-46-3221) |
その他 | 島内の交番、空港、港、各観光案内所、遺産センター、文化村センターに常時おいています。 |
自分の身は基本的に自分で守る。
そのための装備が不足している人は、救助される時まわりに甘えていたことに反省することになります。
未然に事故を防ぐために万全の準備の上で登山は行ってください。
雨具 | 上下分かれていますか?ポンチョでは下半身が冷えて心もとないです。100円カッパはすぐ破れます。 |
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懐中電灯 | 日が暮れた後は山中歩くことは不可能です。 |
食料 | 嗜好品は甘いものだけではなくて、塩分補給もできるものを |
携帯電話 | 縄文杉前、大王杉前、弥生杉前、淀川ルートでは通話可能場所の看板が設置されています |
登山靴 | 足首の保護は捻挫防止になります。(スニーカーなら薬局で足首のサポーター1,000円程度を入手して)サンダルは絶対不可!スパイク付は木の根を傷めるので不可! |
長袖長ズボン | 夏季は熱中症防止に薄手のものを。濡れて重くなるジーンズは不可です。 |
その他 | 両肩に背負えるバック30ℓ以上、非常用防寒着、痛み止め等常備薬、サロンパス、ストック、ゴミ袋、トイレ紙 |
登り(上り)とは長いコース上においてはゴールにたどり着くまでが上りとなります。
例えば縄文杉ルートで下山中の方は縄文杉を目指している方を優先して、山側へ避けてあげましょう。
初めての登山の方は知らない人もいますが、山では公然のルールです。
山歩きに不慣れな方は景色は歩きながら見ないようにしましょう。
立ち止まってみている時は、転倒の心配もありません。
またその際は後方から来るほかの登山者のペースを乱さないように、道をその都度譲ってください。
無理をして不幸な事故に見舞われた方が多くいます。リタイアする勇気も必要なことがあります。柔軟に臨機応変にかなわない自然相手なのですから、、、、。