上田義彦(1957~)

ビジュアルアーツ(大阪校)卒業。福田匡伸.有田泰而、両氏の助手を務めたのち、1982年に写真家として独立。 雑誌『流行通信』に作品が掲載されたのをきっかけに、広告写真やコマーシャルフィルムなどを数多く手がける様になる。 主なクライアントはサントリー、資生堂、無印良品、NTT docomo、Canon、TOYOTAなど。 これまでに、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など国内外の様々な賞を受賞。 写真作家としての活動も常に継続し2012年までに計28冊の作品集を刊行。 代表作に、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家.天児牛大のポートレイト集『AMAGATSU』(光淋社、1995)、吉本隆明や安岡章太郎、大島渚といった著名な日本人39名と対峙したシリーズ『ポルトレ』(リトルモア、2003)、など。 近著に屋久島で撮りおろした新たな森の写真『Materia』(求龍堂、2012)。 2012年にGallery916にて展覧会『Materia』2013年同ギャラリーにて「M.River」、キャノンギャラリー銀座にて「M.Sea」を開催。 作品はKemper Museum of contemporary Art(USA)、Permanent Public Art Collection of New Mexico Arts(USA)、Hermes International(FRA)、StichtingArt &Theatre、Amsterdam(NLD)などにそれぞれ収蔵されている。


今回の写真展では3つの「Materia」シリーズを同時に展示して開催します。 2011年からはじまった撮影を通して、何度も歩いた森の概念が変わり、新しい景色との出逢いの連続でした。 『Materiaから始まった命の大元(おおもと)を撮影しようという試みは、徐々にその姿を変え、命の根源に迫ろうとしています。 写真に欠くことのできないディティールをあきらめ、その奥に隠された命、歓喜のエネルギーこそを撮りたいという上田の願いは、いくつもの写真の特質を犠牲にしつつも、命の大元を写すことのみに集中しました。』(Gallery916 「M.River」より抜粋)。 これらの作品は屋久島の森の景色を一変させてくれます。 会期中、屋久島の森と写真とを同時に楽しんで頂ければ幸いです。 この機会に是非お越し下さい。

*Materiaはラテン語で「木の幹」「新しい生命を生む力」という意味を持つ。




Materia





M.River




M.Sea